毎週、ハンガリーのブダペストとスロバキアのバンスカー・ビストリツァを往復するのは大変でした。
まずブダペストから北へ向かい、ショモシュク・ウーイ・ファルーという国境の村まで。
そこから、国境越えのためにたった2両の小さな列車でスロバキアに入り、
ズヴォレンとう街まで行き、さらに乗り換えてバンスカー・ビストリツァまで。
朝6時にブダペスト東駅を出発しても、バンスカー・ビストリツァの到着するのは午後2時位でした。
でも僕は全く退屈しませんでした。
なぜなら列車の車窓からの景色がいつも素晴らしかったから。
特に冬の間がよかった。
一面、真っ白な雪…。
青い空が、その雪に映り込むんです。
まるで鏡のようだった…。
青と白の鮮烈な印象が、今でも心に焼き付いています。